アンティーク家具「ATELIER-GALLEY」訪問!

建築家 ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret) のチーク無垢材と籐編みで作られたイスをここ数年の間で、よく見るようになっています。
ピエール・ジャンヌレは、フランスの近代建築の代表する建築家ル・コルビュジェのいとこ。コルビュジェのパートナーとして様々な建築作品に携わっています。近年では彼名義の建築のみならずイスやテーブルの家具が見直され、国内のみならず、海外でもとても評価の上がっている作家です。

これはインスタグラムで見つけた海外でのプロジェクトに事例です。フレンチモダンな雰囲気の中でもしっくりくるデザインのイスです。

プロジェクトの中で、ピエール・ジャンヌレのオリジナル家具をお持ちの方がおり、座り心地の確認と、アンティーク家具の勉強も含めて、デザイナーや建築家のアンティーク家具を取り扱っている中野坂上にある「ATELIER-GALLERY」を妻とともに訪問してきました。

店内の様子。グレー調の壁と照明により、展示されている家具が浮かび上がっていました。
脚のデザインが彫刻的なジョゼ・ザニーネ・カルダスのローテーブル
入り口の鉄扉がカッコよい!
布張りのソファーセットとガラス天板のローテーブルもピエール・ジャンヌレのもの。ただしこちらは、 リエディション(再生産品)。

妻のお気に入りは、下イメージの飾り棚。かばんなどを置く棚に利用したいとのこと。
ブラジルの建築家ジョゼ・ザニーネ・カルダス(José Zanine Caldas、1919-2001)によるオリジナルです。

ジョゼ・ザニーネ・カルダスの飾り棚

ちなみに僕のお気に入りは、こちらもブラジルのものです。イタリアのローマ生まれではありますが、ブラジルで活躍した女性建築家リナ・ボ ・バルディ(Lina Bo Bardi、1914-1992)の折り畳みイス(左)とダイニングチェア、スツール(右)です。

ATELIER-GALLERY」 では、ブラジルの作家の家具の取り扱いがあるのが、興味深いです。
江戸川区にも、また別の倉庫兼ショールームがあるとのこと。別の機会に伺おうと思います。それにしても、いつもは新品の家具か、お客さまのお持ちの家具でレイアウトしてきていましたが、アンティーク家具は歴史や素材、その当時のデザインの雰囲気があり、とても面白かったです。