ル・コルビュジエの最後の住まい ナンジェセール・エ・コリ通りのアパートメント「第7話」

フランスを代表する建築家ル・コルビュジエ(Le Corbusier)が妻のイヴォンヌとともに、1934年から1965年にかけてに住んでいたパリ郊外にあるアパートメント「ナンジェセール・エ・コリ通りのアパートメント」についての第7話目です。

第7話は、「上階の寝室とテラス 」です。
もう1度、トレースしたプランからと言いたいところですが、残念ながら、上階のプランはないので、下階のプランを。

玄関の階段から、上階へ上がります。

階段を上ると、全面ガラス貼にテラスが広がる階段室へ。

テラスには出られなかったのですが、窓の外をアップにすると、正面のベンチの先に、下階のサロンへ光を導き入れているトップライトと、さらにその先には、エレベーターの機械室が見えます。

右手奥に見えるのが、ブルゴーニュの森です。
コルビュジエは、この景色がほしかったとか。

階段を登り切って正面に、上階の寝室があります。

入って右手に、ベッドと手洗いがあります。
ベッドと手洗いは、台形断面の壁、天井に囲まれています。

ベッドわきの外壁側には、暖房設備が。

階段室側を見返します。

ベッド右手に、ナイトテーブル的な使用ができる棚があります。

窓の少ない暗い寝室から、全面ガラス貼りのテラスに面する明るい階段室へ。

階段を下ると、下階の玄関ホールにでます。

これで、すべての部屋を巡ったことになります。

次回、第8話は実際にどのように住まわれていたのか、当時の写真をインスタグラムやピンタレストから引用してみたいと思います。